『ネトウヨ』の心理的考察〜「愛国心」という『依存状態』〜

【認知的不協和理論】人はなぜ「陰謀論」や「歴史修正主義」のにハマるのか?

【認知的不協和理論】は朝鮮戦争時の「中国人民軍」の「米国人捕虜」に対して行なわれていた“洗脳”の仕組みや、人がブラック企業・マルチ商法・カルト宗教などに“ハマる”仕組みの説明するものとして有名で、それは「人は『不協和』が増大したときそれを解消しようと【認知を変更】する」という『心理的メカニズム』を利用したもの。
そして、それは同じように「人は、なぜ『陰謀論』や『歴史修正主義』にの“ハマる”のか」という命題にも応用できる⋯




2.『行動(依存症)』の正当化→認知の歪み

*『依存症』とは?

『依存症』とは、

・心身の健康や、生活を脅かしているにも関わらず
 特定の物質や行動を「やめたくてもやめられない」状態

・脳内に報酬(ごほうび)を求める“回路”ができあがり
 脳の思考や創造性を担う部位(前頭前野)の機能が低下し
 自分の意思(理性)行動(本能)の暴走をコントロールできなくなっている

『脳の病気』

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*「依存」を大きく2つに分類すると

アルコール・ニコチン・薬物などに関連する物質系の依存と
ギャンブルなどの行動や“習慣”に関連する「非物質系の依存があるf:id:kaltochan:20220206231632j:image

*依存症の『心理学的な特徴』として

①異常な執着

 大量・長時間・長期間にわたって依存対象に異常に執着し
 日常生活に支障をきたす

②否認

 依存症は《否認の病気》ともいわれ
 自分が病気だと認識できない

 自分が置かれている状況や問題を認識できず
 医者や批判者に対して

 「自分は正常。いつでもやめられる」
 「✕✕は自分よりもっと酷い」「相手が悪い」など

 事実を認めず
 自分の行動を“正当化”しようとする

 時にはそういった症状が原因で他者に対して攻撃的になり
 暴言や暴力を振るい、凶悪犯罪にまで発展する

③衝動性

 「将来よくない結果をもたらす可能性があるにもかかわらず
 目前の欲求を満たすために手っ取り早い行動を行ってしまう特性」

 喫煙に対する依存では、禁煙場所での喫煙を注意された者
 携帯電話に対する依存では、車内での通話を注意された者など

 自分に落ち度があるにもかかわらず、依存行為を阻止されたことを端緒に
 逆恨みから“短絡的・衝動的”な暴力事件がしばしば起こる

④行為の強化

 報酬による行為の強化には「行為A」のあとに必ず「報酬B」
 与えられる“定型的強化”と、「行為A」のあと気まぐれに「報酬B」
 与えられる“間欠的強化”があり “間欠的強化”のほうが「行為A」への
 執着が高まることが知られており
 これはギャンブル依存症発症の機序のひとつとされる

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*依存症になる要因として

現実生活の中で何らかの苦痛や困難やストレスに遭遇し
一時的な逃避の手段として依存したり

またコンプレックスや“生きづらさ”を抱える中で
その弱点を解消とする手段として依存する中で

報酬系の回路』が出来上がり、脳の抑制機能(理性)が麻痺してしてしまい
「やめたくてもやめられなくなる 」


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*『依存』の正当化→【認知の歪み】

そして一旦、その報酬系の回路』が出来上がると
その行動(依存)を正当化するために認知を改変する→【認知の歪み】

いじめ・体罰・虐待・暴言・誹謗中傷・煽り運転・窃盗・痴漢・差別・
パワハラ・クレーマー・ストーカー・ヘイト・ネット荒らし・バイトテロ⋯

『理想の自分』『現実の自分』との不協和(ギャップ)の中で
不安・恐怖・鬱屈・不全感・ストレス・劣等感などが増大していくうちに
それを解消しようとする圧力が高まり

万能感優越感支配欲承認欲求を満たすために
自分を大きく見せ、他者を攻撃するうちに
報酬系の回路』が出来上がり、快感(ドーパミン放出)を追い求め
何度も同じ行動(犯罪)を繰り返してしまう

 

脳の抑制機能=想像力が麻痺してしまい
歯止めが効かなくなり、どんどんとエスカレートしていく


そしてその自分の行動を正当化しようとする余り、認知が歪み
冷静に状況を把握し、相手の立場になって考えることが出来なくなる

 

自分の依存行動・迷惑行動への批判や反対意見に対して
「侮辱された、バカにされた、存在を否定された」と感じ
激怒し、執拗に粘着攻撃する

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つまり

『行動(依存症)』の正当化→【認知の歪み】

と言える


では、具体的に『依存症』になると『脳』はどうなっているのか?

【認知の歪み】はどうして生まれてくるのか?