『ネトウヨ』の心理的考察〜「愛国心」という『依存状態』〜

【認知的不協和理論】人はなぜ「陰謀論」や「歴史修正主義」のにハマるのか?

【認知的不協和理論】は朝鮮戦争時の「中国人民軍」の「米国人捕虜」に対して行なわれていた“洗脳”の仕組みや、人がブラック企業・マルチ商法・カルト宗教などに“ハマる”仕組みの説明するものとして有名で、それは「人は『不協和』が増大したときそれを解消しようと【認知を変更】する」という『心理的メカニズム』を利用したもの。
そして、それは同じように「人は、なぜ『陰謀論』や『歴史修正主義』にの“ハマる”のか」という命題にも応用できる⋯




6.【権力志向】は『行動依存症』の1つの形態

*【権力志向】(ファシズム)は『行動依存症』の1つの形態

人は無意識の内に『行動・依存』『価値観・信念』『感情・欲望』に一貫性を求め
そのために認知を変換する

そして、独裁国家ファシズム国家の特徴として

【認知的不協和理論】独裁の構造【権力志向】

『行動』(競争・管理・報奨・制裁・忠誠・盲従・厳罰・虐待・処刑)
『感情・欲望』(上昇欲・支配欲・被害妄想・攻撃性・排他性・富国強兵)
『価値観・信念』(全体主義・優生思想・国に命を捧げる・愛国心)

が挙げられる

f:id:kaltochan:20220207064006j:plain

それは
中国や北朝鮮ナチスドイツや大日本帝国、あるいはカルト宗教やブラック企業やヤクザ等に共通している

その根本には、自分の存在に対する「不安と恐怖」がある

 

人は『不安や恐怖や苦痛や苦悩』に陥ったとき無意識の内に、
何かに『依存』しようとする。何かに頼ろうとする

そして
その自分の『依存行動』を正当化させようと認知を改変する
   ↓
『規則ルールの絶対化』『厳罰化』『忠誠・盲従・管理・競争』
『自民族中心主義』『陰謀論』『歴史修正主義』『富国強兵』
『人命・人権の軽視』『集団主義』『全体主義

それらは相関関係にあり

それは不安・恐怖・ストレスの増大に伴う
脳内神経伝達物質の働き(バランス異常)による
『脳の抑制機能』(共感・自省・想像・自立力)の低下に起因する

価値(認知3)の絶対化→不協和の増大→不安・恐怖・ストレスの増大
神経伝達物質のバランスの異常(ドーパミンノルアドレナリン過剰)
→脳の抑制機能の低下→依存性・承認欲求・被害妄想・攻撃性の増加f:id:kaltochan:20220207014233j:imagef:id:kaltochan:20220207014321j:image

✔不協和が増大すると抑制機能が低下する
✔不安・恐怖が増大すると何かに『依存』し『安心』を求めようとする
✔結果、騙されやすく、誘導されやすくなる
✔そして、依存行動を正当化しようと攻撃性が増し、被害妄想が強くなる

つまりは半強制的に『行動』(服従)させることによって
《不安・恐怖・ストレス》を与え不協和を増大させ
神経伝達物質(ドーパミンノルアドレナリン)を過剰放出させ
抑制機能を低下・麻痺させ

『依存的・奴隷的・攻撃的・集団主義的』な人間(兵士)を作ることができる

*【反権力志向】と『自立心』

それに対して

【反権力志向】は行動(競争・忠誠)を強制しょうとする抑圧への反抗から生まれる

成長する中で獲得してきた『自分の中の価値観・自立心・抑制機能・個性』
その個性を無視して行動を強制しようとする『親や社会の価値観』の間に
《不協和》(ギャップ)があるとき(権力・親・社会に対する)反抗が起こる

①『自分の価値観・感情』→《不協和》←②『親の期待・強制・教育』
              ↓
           どちらを取るか
        ↓            ↓ 
    ①を貫くか=反抗     ②に応えようとする=従属

社会の「〜でなければならない」という強制に対して疑問を持ち
「自分でありたい。別に競争なんてしたくない。優劣や上下に拘らない。
そのままでいい」というような『価値観』の中で「反抗心」が生まれ、
その『行動』を正当化するように認知を改変する

【認知的不協和理論】リベラルの構造【反権力志向】

『行動』(反権力・反管理・反競争・体罰禁止・死刑廃止)
『感情・欲望』(自立・弱者救済・自然保護・協調平和)
『価値観・信念』(自由・平等・公平・公正・持続可能社会)


f:id:kaltochan:20220207014359j:image

人は無意識の内にそれらに一貫性も持たせ
自分の『行動(自立・反抗)』を正当化させようと認知を改変する

そこから生まれてきたのが⋯
   ↓
世界宗教』『思想・哲学・科学・学術・芸術』『社会主義共産主義思想』
日本国憲法

[これらは抑圧された中で『解放・反権力・自由・平等・人権尊重・弱者救済』を
目的として生まれてきた側面がある(当初は明治維新も?)]

そうして【権力志向】と【反権力志向】に分裂・二極化していく


f:id:kaltochan:20220207014425j:image